小野不由美さん著の『十二国記』シリーズの表紙・挿絵でおなじみの山田章博さんの原画展に行ってきました!
作品の内容もさることながら、この山田先生の描くイラストも素敵なんですよねー。
その原画を拝見できるということで、この機会は逃すまいと観に行ってきました。
原画の感想
これまで発表されてきたイラストのほとんどが、原画の雰囲気や筆致まで表現されるようにちゃんと印刷されてきたんだなと思いました。
というのも、まず原画自体が線や着彩までとても美しかったからです。
輪郭をたどる描線は繊細かつなめらかで迷いやがたつきがありません。
黒の塗りつぶしや、躍動を表すかすれや白の斜線の差し込みに至るまで、ほとんどが黒の線の入り抜きで描かれていました。
色についても細やかなグラデーションはアナログとは思えないほどに滑らかで、紙と画材の選定がよほど達者なのか、まるで元から紙自身がその色味をまとっていたのかのように自然な色づきでした。
新潮社から刊行されている新装版の挿絵に使われた原画は、当然黒のみで描かれています。
挿絵で見ててもその美しさや黒の大胆な表現はわかりますが、原画で見るとその繊細さが際立ちます。
黒のみでここまで表現できるのが、一体どうしてそんなことができるのか原画を見ても理解しきれません!
展示の内容
新装版文庫の表紙、挿絵の他にも、画集の表紙や収録イラストの原画。
応募者プレゼントに使われた作品もありました。
点数はさほど多くないものの、それでも新潮社から出ている十二国記関連のほとんどのイラストのカラー原画は展示されていたと思います。
会場は書店の一角の小さなスペースで行われており、会場内はすべて撮影禁止でした。
(なので開場前のイベント案内ポスターの立て看板も撮影できませんでした。これは撮っておきたかったなー、仕方ないけど残念…)
山田先生描き下ろしの楽俊のカラー色紙が入口でお出迎えしてくれましたよ!
東京神楽坂のAKOMEYA TOKYO in la kagūで開催されました「十二国記」山田章博 原画展は、昨日(9月25日)に大盛況のうちに終わりました。お越しくださいました皆様、ありがとうございました。 pic.twitter.com/i7ollH1yrr
— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) September 26, 2022
グッズ販売
スペースの壁に原画がぐるっと展示されており、その中央に配置された台にグッズが所狭しと並べられていました。
会場は入ってしまえば好きに動き回れます。
(混雑時は必然的に時計回りの流れができるようですが)
出版物は、山田先生の画集2作品と、先日発売されたガイドブック、そして新装版文庫と、山田先生が特集された回の芸術新潮2022年6月号がおいてありました。
そして販売していたグッズの内容としては、
山田先生のイラストの
- クリアファイル
- ポストカード
- 栞
- ICカードシール
- アクリルスタンド
- マグカップ
- 限定先行販売のクリアポストカード
- 複製原画
- プリントカンヴァスアート
など。
ちびキャラ関連は、
- ちびキャラクッション
- アクリルキーホルダー
など。
そして十二国記のグッズとしては、すでに発売されている
- 十二国記の本皮ブックカバー
- 布製ブックカバー
- トートバッグ
- 缶バッジ
- ブローチ
など。
とりあえず覚えている分だけ書き出しました。
グッズは、スペースでは購入分だけピックアップし、イベントスペースを出て大垣書店のレジでお会計するシステムになっていました。
当日会場の状況
会場オープンの10時過ぎ間もなく到着しましたが、入場制限がかかっており、30人弱の待機列が出来ていました。
私が列に並んだあともその列は伸び続け、会場に入る直前には40人以上になっていたように見えました。
会場自体がそれほど広いところではなかったですが、それでもやっぱり初日の開場直後に来られるファンの方々だけあって、回転率はゆっくりだったように思います。
混雑していたので、原画を素早く見て、買い物をメインにする方が多かったように思います。
ですが大きな混乱もなく、盛況してる割にはスムーズに鑑賞することができました。
まとめ
書店に入店して会場に着いたとき、思ったよりもスペースが小さく見えたので、展示されている原画は限定的なのかなと思いました。
ですが、その心配も無駄に終わり、新潮社版出版以降の原画の多くが見れらて満足でした。
京都での開催期間は10月14日までみたいですので、気になる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
十二国記ファンの方は行って損はないですよ!
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