中国語検定(中検)3,4級を併願で受験した時の感想

中国語の勉強を始めて、いよいよ検定を受験しようと思ったとき、中検(中国語検定)を受けようと思う人は多いと思います。
以前、3級と4級を併願して受験したときのことを記事にします。
勉強法ではなく、受験の申し込みから合否の通知を受け取るところまでの流れを書いていきます。

初めて中検を受験しようと思い、結果発表まではどのような流れで進むのか、急に併願で受験しようと思い立った、そんなときに気になった点と分かったことを書いていきます。

気になるポイント

中検を複数の級(併願)で受験する際に気になるポイントがいくつかあると思います。

「併願で申し込んだ時の料金」
「一つの級を申し込んだ後に、別の級を追加で申込できるか」
「認定証書は購入しないといけないのか」

併願で申し込んだ時の料金

併願で申し込んだ際、料金は申し込んだ各級の受験料の合算になります。

例えば、3級と4級を併願した場合は、

3級 4,800円 + 4級 5,800円 = 10,600円(税込)
(受験料は2021年7月現在)

となります。

一つの級を申し込んだ後に、別の級を追加で申込できるか

結論から言うと、出来ます。可能です。
(ネット申し込みの場合)

ネットでの受験申し込みの場合は、一つの級を申し込んだあとにもう一度申し込みの画面を開くと、追加で受験可能な級の選択肢が選べる状態になっています。
そこから受験を希望する級を選択して、通常通りの流れで申し込めば完了です。
受験級の追加での併願だからと、特別な申請などは必要ありません。

認定証書は購入しないといけないのか

表彰状のようなタイプの合格証書は、申請しないともらえません。
その際、発行の手数料 2,200円(税・送料込)(2021年7月現在)が必要です。
これは必須ではなく、希望者のみになります。
合格したら必ず支払わないといけないというものではありません。

合格の証明書のようなものはある

合否の結果通知はがきには合格証明書が印刷されています。
認定番号、氏名、試験名、試験日、合格級、主宰名、主宰代表者名、代表者印、発行日が印字されています。

会社や学校の資格証明がこちらで事足りるなら、あらためて合格証書の発行手続きは必要ないでしょう。

合格証書、合格証明書の見本は公式ページにPDF形式で公開されています。
外部リンク:中国検定合否結果ページ https://www.chuken.gr.jp/tcp/pass.html

中国語検定協会HPでは,各種試験の申込やオンライン決済,書籍,教材等の購入が出来るようになっています。…

受験票の到着

受験票は試験日の約10日前頃に、ハガキで到着します。

併願で申し込んだ場合でも到着するハガキは1通です。
時間差で受験級を追加して結果的に併願になった場合も、同じように1通の受験票になります。
その1通のハガキに、併願した両方の受験級と受験番号が載っています。

受験会場が大学などで入口や建物が複数ある施設の場合は、どの建物でどの部屋で行われるかまでは書いていません。
ですが、ハガキには受験会場までの簡単な地図などが載っていますし、どこの入口から入ればいいかが書いてありますので、よく確認しておきましょう。
現地会場に着いたら係員がいます。

受験会場での行動

受験票に案内のあった場所まで行けば、会場には係員が立っていて、試験を実施している部屋まで案内してくれます。

私が受験した2021年は、新型コロナウィルス感染症に対する対策として、受験する建物の入口にて、検温と手指のアルコール消毒が実施されていました。
ここで体温が一定以上あるとおそらく受験することが出来ないのではないでしょうか。

受験する部屋に入ったあとは席順案内にしたがって着席します。
ここから開始の時間まではテキストを読んだりして過ごす人が多いです。

私は3級と4級を受験しましたが、受験される方は、若い方が多いものの、年配の方までまんべんなくおられました。
外見上では女性の方がやや多いように感じました。

問題用紙は持って帰る

会場で受験する前にも説明されますが、受験後、問題用紙は持って帰ることになります。
持って帰ってもいい、ということではなくて、持って帰らなくてはいけないようです。

なので試験の際には問題用紙にも解答を書き込んでおいて、帰宅してから復習に使ったり、発表された解答で自己採点をしたり、好きなように活用することが出来ます。

早く解き終わったら退出可能

試験は前半がリスニング問題、後半が筆記の問題になります。
後半の筆記の問題が終わったら、その時点で退出することができます。

試験の間の時間

併願で受験すると、各級は午前の試験と午後の試験にわかれます。
その間の時間がちょうどお昼時になりますので、会場周辺の飲食店や、もしくはお弁当を持って行くならばそれを食べられる場所を、前もって調べておくと当日はスムーズに動けるでしょう。

併願する級の組み合わせによりますが、午前試験の終了時間から午後試験の開始までは、1時間15分~2時間15分くらいあります。
会場の敷地から出て飲食店などで昼食を摂るつもりであるなら、移動時間も含めてどのお店に向かうか先に決めておくと無難でしょう。

時間はそれなりにありますが、その時になって周辺をいろいろ探し回っていると意外と余裕がなくなってきます。

結果通知

だいたい3週間後に、中検の公式サイトに合格者の受験番号が掲載されます。
同日に結果通知のハガキが発送されるので、数日以内に到着するでしょう。

公式サイトに載っているのは合格者番号だけです。
各項目別に細かい点数が知りたければ、結果通知のハガキを待つしかありません。

併願で受験した場合、合格通知は各級ごとの計2通のハガキで到着します。

こちらも公式サイトに見本がPDF形式で公開されています。
外部リンク:中国検定合否結果ページ https://www.chuken.gr.jp/tcp/pass.html

中国語検定協会HPでは,各種試験の申込やオンライン決済,書籍,教材等の購入が出来るようになっています。…

能力保証期間

中国語検定の公式サイトによると、検定試験の各級には能力保証期間があるようです。

  • 準4級 ・ 4級 ・ 3級 : 2年
  • 2級 ・ 準1級 ・ 1級 : 5年

合格認定日(*)から上の表に書かれてる年数までは、検定を合格するだけの中国語能力があると保証されているみたいですね。
たとえば、3級を取得すれば2年間履歴書に書ける、というふうに取れると思います。

今後のためにと受験・合格を目指しているとして、進学や就職に役立てようと考えているなら、実際にそれが必要なタイミングを見極める必要がありますね。

(*) 合格認定日は、結果通知ハガキに記載されています。

余談 試験問題の購入

中国語検定の公式サイトからは、試験に使われた問題と音声CDが購入できます。

試験日前に予約購入すると、試験実施日より2~3日後にゆうメールで到着します。

内容

中身は、「問題用紙」「解答用紙」「音声CD」の3点。

問題用紙は、実際に試験に使われたものと同じもののように思います。

解答用紙は、試験後に公式サイトで公開される解答と全く同じものです。
違うところと言ったらパンフレットのように印刷されているところでしょうか。

そして音声CDは会場で流れた内容と同じものと思われるので、特筆する点はありません。

各回試験問題を購入するかしないか

直近の過去問が欲しい人か、受験しなかったが同じ問題をすぐに受けてみたい人、もしくは会場で受験したけど復習のために音声CDが欲しい人であれば購入するかどうか考えてみてもいいかもしれません。

どうしても最近の試験問題が欲しい、というわけじゃなければ、公式に過去問題集が出てますので、そちらを購入すればいいと思います。

外部リンク: 過去問題・問題集 中検公式サイト https://www.chuken.gr.jp/study/text.html

中国語検定協会HPでは,各種試験の申込やオンライン決済,書籍,教材等の購入が出来るようになっています。…

各回の試験問題を購入する理由

ちなみに私が今回(第103回分を)購入した理由は、中検2級以上の出題形式が一部変更になるとのアナウンスがあったからでした。

外部リンク:お知らせ|中検公式サイト https://www.chuken.gr.jp/information2.html

中国語検定協会HPでは,各種試験の申込やオンライン決済,書籍,教材等の購入が出来るようになっています。…

2021年6月に、2021年版の公式過去問題集が発売されていますが、収録されているのは第100~102回までの全3回分です。
これまでのサイクルだと、試験問題の一部が変更になった第103回以降の試験が収録された過去問題集が発売されるのは2022年の6月になります。

それまでの間に中検2級以上の受験の予定がある人は、出題形式の再確認のためにも、単体での試験問題の購入を考えてみてもいいのではないかと思います。

まとめ

私は中国語検定を受験する際、4級を申し込んだ後に、今後3級の勉強で集中しなければいけないところをはっきりさせようと思って、追加で3級を申し込みました。
3級と4級は時間帯が違ったので、もしかしたらと追加で申込みしたら併願できました。

中検を申し込むときに、あとから別の級を(時間帯が違えば)申し込むことはできますので、これから受験を考えている方はぜひ目標の級に挑戦してみてください。

参考になれば幸いです。

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