【体験記】簿記3級のCBT(ネット試験)受験の感想

日本商工会議所(日商)が主宰している、簿記検定試験。
2020年の12月からCBTという、パソコンでの受験が始まりました。
私はペーパーテストの簿記検定を受けたことがありませんが、CBTの簿記検定を受けてみた感想を記録しておきます。

「どんな形で試験が行われているのか」
「パソコンが苦手だから不安」

などのように、気になっている人の参考になればいいなと思います。

不安がるのはムダでした

試験が終わって思ったことは、

「そこまで不安に思うことなかった」

です。

試験勉強はペーパーテストの形で勉強していたので、勝手が違うかもしれないといろいろ心配なまま受験しました。
でもそこまで心配に思うことはなかったです。
形が違えど簿記の試験は簿記の試験でした。

わからないことがあったりしても、会場にはスタッフさんがいるので、尋ねればいいのでなにも問題はありませんでした。

簿記検定CBTの受験前の不安

簿記検定のCBT受験を決めた時、どんな形式で試験を受けることになるのか、いろいろと不安がありました。
例えば、

  • 会場のはどんな雰囲気なのか
  • パソコンの操作は簡単なのか
  • 紙ではないタイプの試験ってどんな感じなのか

簿記検定の受験の際の決まりで問題の内容については書けないので、それ以外のことについて説明していきます。

会場の雰囲気はどんな感じ?

これを言ってしまうと「参考にならない!」と思われてしまうかもしれませんが、たぶん、会場によってまちまちだと思います。

ですが、試験会場はだいたいが専門学校やスクールの一室ですので、試験に適していないような環境ではありません。ごく普通のパソコンの置いてある教室、という感じです。
大学で行われる試験のような、広々としたスペースではありません。

パソコンの操作は簡単?

私が受験した会場では、操作説明の紙がスペースに備え付けられていました。
さらに、パソコン画面上でも操作の説明がされますし、押すべきボタンや入力が必要な場所も分かりやすかったです。

紙ではないタイプの試験ってどんな感じ?

まずは、当たり前ですけど問題用紙がありません。
紙ではなくてパソコンの画面を見ます。
そして、解答用紙もありません。
パソコンの画面で、解答欄をクリックして、キーボードで答えを入力していきます。

初めてCBT試験を受ける人は、最初のうちは戸惑うかもしれませんが、普段学校や仕事でパソコンに触れている人なら、すぐになじめると思います。

ですが、

「普段まったくパソコンを触らない!」
「パソコンとか機械とかわからなくて苦手!」

という人は、ところどころどうしたらいいか分からなくなりそうなところがあったように思います。

しかしその場合は、私が受験した会場では、会場のスタッフさんを呼んで対応してもらう形になっていましたので、私の予想ですが、すべての会場でそういうふうになっているのではないでしょうか。
ただ詳しいことは各自で問い合わせてみてください…!

簿記検定CBTの会場は、CBT受験の公式サイトで案内されてます。

テストセンター | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト

CBT試験ならではの特徴

受験は個人単位で開始

受験の時間は15分ごとに申し込めるようになっています。
私は会場に早めに到着して、時間まで待機しようと思っていました。
受付を済ませて待機スペースにいると、スタッフさんに、「もう受験されますか?」と聞かれたので、私は15分早く試験を開始することができました。
個人個人での受験なので、パソコンの空きがあれば早めに開始できるみたいです。

開始時刻と終了時刻のタイミング

試験の開始がどのタイミングになるのかは、誰しもが気になるところだと思います。
入室の時、着席の時、パソコンを触り始めた時、問題用紙を開いた時…。
いろいろ考えられます。

結論から言うと、「問題用紙を開いた時」から、時間が計測されます。

受付を済ませて自分の席に着くと、パソコン上に受験用の画面が開いています。
画面上で受験の注意事項を読み、受付時に配られた受験番号とパスワードを入力して、「開始」ボタンを押してから、試験時間が始まります。
「開始」ボタンを押すと問題用紙が開くので、「問題用紙を開いた時」のタイミングになります。

着席したらすぐに開始ですぐに問題を解き始める、というわけではないので、安心してください。
深呼吸して少し気持ちを落ち着かせるくらいの時間はありますので笑

結果発表と合格証

最終的に「終了」するか、制限時間が切れると、画面は自動で切り替わります。
画面が自動で切り替わった先で、すぐに試験の結果が発表されます。
その画面の「印刷」をして、試験のアプリを終了させればそれで試験終了です。

そしてここは試験会場によって異なるかもしれませんが、試験結果の紙(印刷したやつ)をもらって、その時点で帰宅OKです。

印刷した紙にはQRコードが載っているので、それをスマートフォンなどで読み取れば合格証が表示されます。
合格証が紙で欲しい場合は、それを印刷するしか方法はありません。

注意点

大問3問の問題切り替え

簿記3級のCBT試験では、大問が3問出題されます。
大問1問につき画面が1ページあり、そのページに小問がいくつかならんでいます。
画面の一番下に、[第1問][第2問][第3問]とボタンがあり、それを押すとページを切り替えられるようになってます。

このボタンはいつでも押すことが出来ます。
大問1の途中で、時間配分のために次のページに行こうと思えば、いつでもそのボタンで移動できます。
そして、いつでも前の問題にも戻れます。

つまり、大問の中の問題をすべて解き終えても自動で切り替わらず、自分でボタンをクリックする必要があります。

パソコンの操作に慣れていない人はわかりにくいかもしれません。
なので、

  • 「大問のページの切り替えは手動」
  • 「ページの切り替えはいつでもできる」
  • 「次の大問に進んでも、前の大問のページへ戻れる」

ということを覚えておけば大丈夫です。

まとめ

以上のような特徴のあるCBT試験でしたが、一言でまとめるなら
「気楽に受けられるなー」
と感じました。

会場はたいていがスクールやカルチャーセンターや専門学校。
開始時間は決まっていますが、それぞれ自分のタイミングでスタートボタンを押して試験を始められて、時間の余分も不足もなく終了します。

パソコンに抵抗ない方にとっては、予約の枠さえ空いていれば日程の都合も付けやすいですし、おすすめです。
パソコンが苦手だという方にとっては、多少操作に戸惑うところもあるかもしれませんが、試験を受けている間にはわからないというポイントはないでしょう。

日本商工会議所のウェブサイトに、注意点を詳しくまとめてあるページがありますので、そちらも読んでみてください。

日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験をお申込み、ご受験される皆様へ(必ずご一読のうえ、ご受験ください)

簡単に受けられるCBT受験ですが、今まで通りペーパーテストでの検定試験も続くようなので、お好きなほうを選んで受験してみると良いと思います。

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