漫画を描き始めるのに大事な、3つの個人的な心がけ

最終更新日 2021年2月16日

漫画を描いてみようと思い立った時、どのような点に気を付ければ良いのだろうと考えてみたことはないでしょうか。
才能があって次々に描けるというのならともかく、一つ作品を描くとなった時にいろんなことが気になって結局手を付けることが出来ない…

かつては私もそうでした。
しかし趣味とは言え10年以上漫画を描き続けてきて、ちょっとずつ見えてきた、心がけたほうがいいなと思ったことを3つあげてみました。

目次
1.最後まで描ききること
2.セリフの文字は丁寧に
3.自分が読んでて楽しい
4.まとめ

1.最後まで描ききること

基本中の基本だけど案外難しいのがこれです。

私自身も途中で放り出したものは山ほどあります。
あらすじだけとか、プロットだけとか、ネームだけとか、作画に入って途中で止まってるものもあります。

作っていると、どうしても途中で

「これ本当に面白いのかな?」

って思っちゃうんですよね。

ただそう思っても、いったん話の終わりまでを描き切ってしまいます。

特にネーム!
最後まで描ききれば、作画に移らなくても経験値として蓄積されるし、気が変わって直して世に出すものになるかもしれません。

私は、忘れた頃にそのネームを発掘して、こんなの描いてたんだ! と読むのが個人的に好きです。

そのタイミングでその時点での自分と比べて、ここが出来るようになった、とか、ここは過去の自分もやるじゃん、とか、いろいろ見えてくるのも面白いです。

その話に飽きてしまって途中で止まってしまう、というのはもったいないです。
ストーリーがベタでも陳腐でも、描ききってしまうほうがいいかなと思います。

2.セリフの文字は丁寧に

またネームの話ですが。

ネームを切るときは、私は自分以外に見せる人はいないので自分が分かればいいと大雑把に描いています。

なので、丸十字で人物をささっと描いていくなかでセリフもぱぱっと書いてしまい、自分で書いた文字が後から読めなかったりします。

そうなると、読めなかった文字は前後から推測して書き直さなければいけなくなり二度手間です。
それによって会心の言い回しが潰れてしまうこともあり、悔しい思いをしたことも何度かあります…。

そしていずれネームの状態で人に見せることが有り得るのなら余計にそれは意識しないといけません。

例えば、時間がなかったとか、作画をしないと決めたとして、思い立ってネームオンリーでネット公開しようとなったとします。

その際に文字が汚いと他の人には読めないかもしれません。

そうするとわざわざセリフを書き直したり、打ち込んだりして修正する手間が発生するかもしれません。

ですが、最初から丁寧に書いていれば直さなくてもよくなります。

もう一例として、アドバイスを貰いたくて誰かにネーム状態で読んでもらおうとしたときも同じくです。
一々セリフを確認しなければならないと、読んでもらってる人の頭にストーリーがすんなりと入りません。

感想も、ストーリーの良しあしに関係なく、ただ読みづらかったというイメージを与えてしまいます。

ネームを描くとき、セリフの文字を書いていくのは面倒ですけど、その後の作業で些細なことで手間取らないためにも文字は丁寧に書いたほうがいいかなと思います。

3.自分が読んで楽しい

これを言ってしまうと、結局のところ創作はここが全てなんですけどね。

上記二つと反するかもしれないですが、話が最後まで到達しなくても字が汚くても、読み返して自分が楽しめれば創作としては成功だと思います。

それと、自分が楽しめなければ完成までこぎ着けられないこともよくありますし、多少ほつれがあっても楽しく描ければ作品に味が生まれると思います。

「好きだから」、「楽しいから」、「面白いから」などの純粋な感情が自然と作品の雰囲気に反映されて、それを感じ取った人に気に入ってもらえるということも有り得るんじゃないかなと考えてます。

自分だけが楽しむのではなく、読んでる人のことを考えて話を作るべきという意見もよく見ます。

けどそれはプロだったりプロを目指している人だったり、中級者以上などになってから意識すればいい(というか慣れたら自然とそういう視点も出てくる)ことだと思います。

創ることが楽しいという感情が、創作の質や制作スピードに関わってくるかなと思います。

4.まとめ

というわけで、これまで漫画を描いてきて個人的に思ってることや考えてることをつらつらと書きました。
すべての人に当てはまるような内容ではありませんが、私にとっては大事かなと思ったのが上記の3点になります。

私自身も、今後このあたりを意識して漫画制作に励み、制作ペースを上げていきたいです。

もしここに書いた内容に共感してくださり、漫画制作のお役に立てれば嬉しいです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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