イラスト投稿コミュニケーションサイト、pixiv といえば、絵を描く人たちの中ではほとんどの人が知っているSNSだと思います。その関連サービスの一つとしてあるのが pixiv sketch です。
ここはどんなサービスなのかというと、絵を描いて投稿するという基本的な部分は本家pixivと変わりませんが、それをもっと気軽に気楽にできるサイトになります。
実際に投稿されているイラストなどを比較すると、時間をかけて丁寧に作り上げた作品がpixivに多いのに対し、pixiv sketch はラフに描いたものやシンプルに描いたものが多くを占めるように思います。また、アナログで描いた絵を写真に撮って投稿するという機能がスマホ版アプリに実装されているとこともあり、pixivとは違ってアナログイラストも見かける機会が多いように思います。
○ pixiv sketch live
そんなpixiv sketchですが、pixiv sketch live という名称でPC版のGoogle Chrome、FirefoxのWEBブラウザからだと作画しているところをネット上で生配信をすることが出来ます。(2018年1月現在)
認知度が高まるにつれて利用者が増えていき、配信数の制限がかかる人気っぷりです。
ではこの作画配信ですが、私もすでに何度か利用しています。使用方法や使用感に関しては様々なサイト様が紹介を行っているでしょうから、私は利用してみて個人的にどんな影響があったのかを書いていきます。
○ 利用してみてどんな影響があったか
とは言っても配信機能を利用したからと言って絵が上達したり、面白い話が書けるようになったとかそういうことは当然ながら起こりませんね。影響があったのはメンタル面です。
私はイラストや漫画の制作において、ラフやネームまで作ったら大方満足してしまうタイプなので、下書きペン入れ仕上げの工程になると意欲が低下して作業ペースが落ちてしまっていました。そのため作品の完成ペースも遅いし原稿に入らないまましまい込んだネームも存在します。
「作品を完成させたい欲」はあるのですが、そこに至るまでの作画という最後の登り坂がどうにも苦手です。それを避けているため絵の上達もしないまま余計に嫌気が差して手が遠くなります。
このままではダメだなと思っていました。
そんななか件の配信サービスが開始されたわけですが、当初は配信なんてうまい人がやるもんだと思っていました。今でもそれは大して変わっていませんが、Twitterにて配信をお勧めするツイートが回ってきてその中身を見て少し背中を押された感じがしました。
↓こちらが、私が作画配信をしてみようという背中を押されたツイートです。
「pixiv Sketch」でお絵描き配信やろうよ!!解説。
見にくくて申し訳ないです…すごく手軽にお絵描き配信ができるので本当おススメです…
描く側も作業が進むし、見る側もリアルタイムで出来上がっていく様が見れるのでwin-winです…
お気軽にぜひ…ぜひ… pic.twitter.com/VZ2JHOegvE— マイナス1(低浮上) (@minus___1_2) 2017年12月21日
特に、見られていると捗るという点には心当たりがあり思い切って一度配信をやってみようというところに至りました。
そしていざ作画配信をしてみると捗る捗る!
知名度もなく絵も上手くない私の作画配信に視聴者など来るわけはないのですが、配信をしているという状態がダラダラ出来ないという気持ちにさせてくれてペンがスラスラ進みます。自分でも今までの停滞は何だったのかと思うほどに時間当たりの制作スピードが上がりました。
制作がスラスラと進むその感覚がとても心地よく、それ以来何度もpixiv sketch liveを利用しています。
○ 現況とこれから
私の場合はどうやら環境によってやる気が変わるようです。閲覧者数は友人がたまに観に来てくれる程度で大体0~1人ほどなのが常なのですが、それでもまったく気にならずむしろ「作画配信をしている状況」によって制作に対する気の持ちようが変化してスピードとして現れました。
こうしてpixiv sketch liveを利用することによって、私は制作のペースが上がりました。
配信を行うに当たってはブラウザにプラグインを入れるだけであり、特別な機械やソフトなどを必要としないのでとても気軽に始められます。pixivのアカウントがあれば新たに登録なども必要ありません。配信してみたいけどどうすればいいかわからないという方も、おそらく簡単に始められると思います。
私はこれからもpixiv sketch liveを利用していきたいと思っています。